“「つくる」の先をつくる”というコーポレートステートメントを伝える上で必要なことは、エンドミルという先端工具が文字通り「ものづくりの最先端」を担っているファクトを因数分解すること。社内の綿密な取材をもとに、同社の技術がどんなイノベーションをもたらしたかをストーリー仕立てで紐解いていくブランドブックを作成しました。
東証二部・一部への連続上場の期間をサンドイッチするカタチでプロモーションを実施しました。
B to B用途での企業サイトとは別に、新たに「日進工具とはどんな企業か」を広く一般に紐解くブランドサイトを開設。
さらに、一般投資家の認知向上を目的として新聞広告(企業広告)を出稿。
興味を喚起した上で検索の受け皿を設け、認知の向上と同社の理念の理解浸透を目指しました。
一般紙(日経新聞)と業界紙(日刊工業新聞)にそれぞれシリーズ展開となる企業広告を出稿。日刊工業新聞の広告は社員公募型とし、社員のお子さまの絵をキービジュアルに採用。社内の裾野までブランディングプロジェクトに巻き込み、一体感を醸成しました。
一般層には馴染みのうすいエンドミルという工具がもたらしているイノベーションを、親しみやすいコンテンツで紹介するサイトを開設しました。
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“「つくる」の先をつくる”という旗印のもとで、世界に冠たる日本のものづくりを支えていくという同社の使命を力強く宣言しました。
日経新聞が出稿先であり、広く一般層にもリーチできるように表現にひと工夫を。ペンに見えるエンドミルの形状とかけたコピーで同社の存在をアピールしました。
広告のキービジュアル制作のために応募していただいた、社員のお子様の絵をすべて使って社内向けポスターを制作。未来へのメッセージを発信しました。
ブランディングプロジェクトの成果。
B to B領域に特化している企業にとって、自社が果たしている社会的役割を広く伝えることは難しいものです。日進工具のブランディングプロジェクトは、同業他社からも驚きとインパクトをもって迎えられました。株価はプロジェクト開始直後(2016年2月)の959円から右肩上がりを続け2018年1月時点で3,045円になりました。そして、社員からはあらためて自社が日本の製造業の革新に貢献していることを実感し、「子どもに父親がどういう仕事をしているかを語れるようになった」などの嬉しい反響がありました。