日進工具株式会社
日進工具(株)は、あらゆるモノの原型となる金型の製造や、 小型精密金属部品の加工に用いられる、「エンドミル」の開発・製造・販売を行う企業です。経営資源を小径エンドミルに集中し、ニッチ市場での領域を開拓してきましたが、B to B領域に特化しているため、認知度の低さが課題の「知られざる優良企業」でした。
アルファ・ファンクション(有)/(株)エフインク様との協働プロジェクト
ブランディングプロジェクトの発足。
同社は、2017年にジャスダックから東証二部・一部への鞍替え上場を控え、
一般投資家に対するプレゼンスの向上と、
社員のモチベーションアップを目的に
コーポレートブランディングの導入に着手。
社長、財務担当者、営業部門トップ、各セクションから選抜された
中堅・若手スタッフからなるワーキンググループを結成。
毎月、定例会を実施し、ヒアリングとディスカッションを重ねていきました。
ワーキンググループを通じて得られた「発見」。
どのような業種への納入実績があるのか、顧客のどのようなニーズに応えてきたか?をヒアリング。
同社のエンドミルが様々な産業・分野に「革新」をもたらした事例が驚くほどありました。
■小惑星探査機や深海探査船の構造材の強度向上。
■スイス機械式時計のムーブメントの精度向上。
■燃料電池車やハイブリッド車の高効率化。
■より正確な病巣特定に寄与するMRIの高精細化。
■競技用自転車ギアの軽量化。
コーポレートステートメントの導入を提案。
エンドミルの強度・精度を高め、
その革新で日本や世界のモノづくりに貢献する
同社の「存在意義」「約束」「価値」をステークホルダーに宣言。
同時に、従業員が会社や自分の仕事に
いっそう「誇り」を持っていただく。
この目標を「言葉の力」で達成するために、
コーポレートステートメントの導入を提案しました。
コーポレートステートメント
コーポレートステートメントに込めた想い
先端工具への特化
同社がモノづくりのための先端工具、
エンドミルに特化している業態を伝える。
ニーズを先取る姿勢
顧客の厳しい技術的要件を満たし、
ニーズを先取りしていく姿勢を伝える。
モノづくりをその先へ
製品に磨きをかけ、日本の製造業の革新に
貢献していくという約束を伝える。
自社が「何のために存在しているのか」が明確に。
社員の方々からは「自社がめざし続けるものがはっきりした」。
「どんな仕事をしているのかを子どもに説明できるようになった」。
などと喜んでいただけました。しかし課題はまだ残されています。
コーポレートステートメントを起点に、
一般投資家に同社の業態や哲学を理解させ、高度な技術力を伝えること。
製品の小型化や高機能化が進む次の時代にも業界をリードしていくために、
社員のモチベーションを向上させること。
社内外に向け「新生・日進工具」を浸透させるための周辺展開を組み立てていきました。
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